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日本のメッシの育て方(2012)上野山信行②

日本のメッシの育て方(2012)上野山信行



上野山GMの指導方法


一般的なサッカー指導者と上野山GMの指導方法には、コーチングとティーチングの大きな違いがあります。





上野山GMはいわゆるコーチングを実践しています。


監督の指導通りにしかできない選手は、世界では通用しない。
当たり前だが、サッカー場で、想定外の事象が生じたときに、いちいち監督の指示を受ける時間はない。監督の方を見ている間に、既にゴールされているからである。
そうなると、自立した選手の育成が、日本のサッカー界に一番大事な指導となる。


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一方で例外中の例外、片野坂監督のように、サイドラインをサイドバックと一緒に駆け上がり、声をガラガラにからしながら、リアルタイムで指示を飛ばしている監督もいるにはいる。
他のクラブではなく大分だから、片野坂監督だから通用する話である。
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自立した選手を育てるには、なによりも思考力を鍛える必要がある。
上野山GMは、正解を教えず、質問責めにする。そして一歩つづ課題を与え、考える力、思考力を育成すると記述している。


どのようにしたら、自分で考えて自分で動ける選手を育てることができるか。
これは岡田監督の提唱している、自立した選手と自律したチームの育成の課題と同じだ。
岡田監督は、スペインの指導方法にヒントを得て、まず先に基本戦術をジュニアやユースの年代に教えておいて、あとは自由に考えさせるとある。現在岡田監督は、今治で、この理論、岡田メソッドのフィールド試験真っ最中である。今治の高校サッカーでは早くも成果が出始めているようだ。




一般的に指導方法には、ティーチングとコーチングに大きく分類される。思考力を鍛える指導方法は、まさにコーチングの事である。そのコーチングでサッカーの育成を長く貫き、代表を16人も育てた手法は、上野山GMメソッドそのものであると言える。



次は、メッシの育て方に踏み込んでいきます。


日本のメッシの育て方
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