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サッカー戦術について整理します

「戦術の教科書」(2017)ポセッションサッカー②

「戦術の教科書」(2017)ジョナサン・ウイルソン


戦術のトレンド




2010年 サッカー戦術の大変動が起きた。




ペップ・グアルディオラ バルセロナ の 究極のポゼッションサッカーが、最強となった。




特徴
・ポゼッション ボール支配率 70%
・プレス 高い位置からのハイプレス
・フォーメーション 4-6-0  0トップ  偽9番






ひとつずつ整理していくと、




ポゼッションとは、
ボール支配率高いサッカーで、2010年ごろまでは、ポゼッションが高いと勝つ確率が高くなる必然性があった。
その後、モウリーニョ監督が、ポゼッションに対抗できうるカウンターサッカーを確立するまでは、まさに最高のスキルと戦術であった。
以降、グアルディオラ対モウリーニョの戦いは、究極のポゼッション対究極のカウンターの戦いとなり、全世界の注目を浴び続けて少しずつ戦術も進化している。




ハイプレスとは、前線から積極的にプレスに行く方法で、トータルフットボール以降の、全員攻撃、全員守備の中で出来上がった手法のひとつであり、前線でためを作っている相手に対しても組織的なプレスによって高い位置でボールを奪う方法である。




フォーメーション 4-6-0  0トップ  偽9番とは、
基本長き伝統4-3-3のバルセロナにおいても、本来FWの位置の選手をさげ、MF中盤を厚くする方法である。これもトータルフットボールの手法のひとつで、中盤をコンパクトに人数をかけるこことで、ボール支配率を高める方法である。見た目0トップとなる。また偽9番とは、CBがマークするべきFW9番位置の選手(偽9番の名手メッシ)が、下がったりサイドに展開したりと、CBがマークできない位置にFWが展開するため、守備が混乱し、捕まえられない状況を作り出す戦術。



2010年最強だった、バルセロナも最強ではなくなる。
その次の戦術トレンドに続きます。


戦術の教科書 サッカーの進化を読み解く思想史
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