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サッカー戦術について整理します

モダンサッカーの5つのキーワード

モダンサッカーの教科書(2018)レナートバルディ



モダンサッカーの5つのキーワード
可変システム、5レーン理論、中盤空洞化、パワーフットボール、進化型マンツーマン


〇可変システム
攻撃と守備にてシステムを変える事が主流となっている。
攻撃をビルドアップとすると、ビルドアップの陣形にする必要がありますし、守備時には、通常最終ラインは相手のFWの数より1枚多く配置するため、相手が3枚だった場合ケアする最終ラインは4、残り6人でプレッシングを行うことになります。攻撃と守備ではシステムが変わる必要があるのです。



〇5レーン理論
アタッキングサードにおける崩しのメカニズム理論であり、相手がCBとSBの間のハーフスペースをどのように攻めるか、ハーフスペースでフリーに前を向かせないようにするべきです。こちらはどのようにハーフスペースを守るかチームの決め事を持っておくべきです。



〇中盤空洞化
ポゼッションサッカーの中盤でビルドアップに対して、4-6人がプレッシャーに来ることになります。
そうなると、プレスを避けるため、構造的に、前線と最終ラインの間の中盤が空洞化しやすくなります。多くの場合、プレスを避けるためGKに戻してから、前線方向へロングフィードすることになります。中盤のプレスでボールを奪われるよりはリスクが少ないためです。
一方で中盤の密度を高めコンパクトにすることはセカンドボールを拾いやすくするためです。




〇パワーフットボール
90分間、高いインテンシティを保ち、フィジカル的な優位を保ち、デュエルを重視するスタイルです。ほぼゾーンでのマークを徹底している。攻撃時も、守備時もアグレッシブに前にでる。フィジカル的にもメンタル的にも非常に消耗の大きな戦い方であります。若くてハングリーで敗北に恐れる必要がないクラブに向いています。ただしシーズン通して、フィジカルとメンタルを維持していくのはとても無理な戦い方です。





〇進化型マンツーマン
ゾーンディフェンスが基本なのですが、前に向いて時間とスペースを与えないビルドアップを妨害するというコンセプトに基づく考え方です。敵陣での守備は、マンツーマンハイプレスのようになってきています。
マンツーマンのようにパスを受けさせないようにする密着マークとは異なります。
自陣ではコンパクトにゾーンディフェンスが相変わらず基本となっています。




モダンサッカーの教科書 イタリア新世代コーチが教える未来のサッカー
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