あなたのハートにゲーゲンプレス

サッカー戦術について整理します

ペップ・グアルディオラ監督研究①

モダンサッカーの教科書(2018)レナートバルディ



〇ペップ・グアルディオラ監督研究


ペップ・グアルディオラ監督は、バルセロナをルーツとする、ポゼッションサッカーの第一人者だ。
リーガエスパニュール(バルセロナ)から、ブンデスリーグ(バイエルンミュンヘン)、プレミアリーグ(マンチェスターシティ)と、世界の3大リーグで、ポゼッションサッカーを適合化し、成功を収めている世界のトップ監督である。



・リーガはビルドアップ指向が強く
・ブンデスはダイレクトプレー指向が強く、フィジカルでコレクティブ
・プレミアは、縦への展開を急ぐ傾向が強く、インテンシティがどこよりも強い


そのいずれのリーグでも、ポゼッションサッカーを落とし込み、チームを作り上げていった。




練習の特徴


〇パスを受ける体の向きを徹底指導
ポゼッションサッカーにおいて、パスレシーブは、すべてである。
ボールを止めて、次のパスに繋げるという動作をシンプルにスムーズに、一定のリズムで続けることが、ボールとピッチを支配し続けるための絶対条件である。
(パスレシーブは、上野山GMのファーストタッチの事か?)



〇中盤を制する 
ポゼッションサッカーとは、ボールホルダーに対して、前後、左右にパスの受け手を配置して、相手はその中に2人いる状態を作り出すことである。 5対2の状況を作り上げる事が理想なので、ポジションを取るようにコーチしている。
中盤全体だと、FW3人を除き、GK含めた8人で、相手の中盤6人に勝ち、最前線のタレントFW3人にボールを届けることがポゼッションの戦術だ。そこから先は、FW3人で違いを生み出すエリアとなる。




攻撃
バルセロナでは、メッシを偽9番起用していた。メッシの能力を最大化する方法が偽9番だ。
バイエルンには、メッシはいない。その代わりCFのレバンドフスキーがいる。そのレバンドフスキーにCB2人を引き付けさせ、両サイドのウイングには1対1で勝負し、突破することを戦術としている。
シティでは、単なるポゼションサッカーではなく、アグエロ、Dシウバ、デ・ブルイネの縦の関係が、バリエーションを豊かにしている。またシティでは、DFから数的有利となった前線へのフィードも行っている。


つまり、選手の長所を生かしたチーム作りをしているものの、ポゼッションは不変の哲学のようだ。





守備
全体をコンパクトにすることを徹底しており、ボールを取られたら、すぐに組織的なゲーゲンプレスに移行する。
高い位置の選手でもハイプレスが求められるため、日々の練習でゲーゲンプレスの落とし込みをトレーニングしている。
どのクラブでも1年目より、2年目ではより良い成績を残している。この変化を生み出しているのは、監督のトレーナーとしての手腕だ。




モダンサッカーの教科書 イタリア新世代コーチが教える未来のサッカー
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この本の内容は、項目に濃いので、つぎも読み解きます。



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カマタマーレ讃岐のスタイルを考える


「最高レベルのファーストタッチを駆使し、 ボールポゼッションを最高レベルで活用し」とある。




次のプレーを考え、トラップし、素早くプレーする事に他ならないが、それはやはりポゼッションサッカーの事だろう。
では、日々のトレーニングに、5vs2のロンド、GK含めた8vs6のロンドは入っているのだろうか? 
少なくともゴールキックは、いつも競って、セカンドボールとなって、9割相手に取られているじゃないですか。
ポゼッションサッカーをスタイルとするチームですから、中盤を制するため、藤井GKコーチさん出番ですよ!! フィードできない旧式のGKどうにかしてください。