あなたのハートにゲーゲンプレス

サッカー戦術について整理します

「戦術の教科書」(2017)プレッシングサッカー④

「戦術の教科書」(2017)ジョナサン・ウイルソン




プレッシングサッカー  アンチカウンターサッカー 
カウンターを狙ってくるプレスに対抗する策 戦術とは言えず、チームとしての約束事に準じる策です。この策が監督の指示やトレーニングに盛り込まれているかどうかが、カウンターサッカーの対抗策となります。守備時のルール。守備時の約束事のようなものです。



ゲーゲンプレス ユルゲン・クロップのドルトムント、リバプール 
5秒ルール ペップ・グアルディオラ バイエルンミュンヘン、マンチェスターシティ
ゾーンプレス アリゴ・サッキのACミラン
リトリート・ブロック ディエゴ・シメオネのアトレチコマドリード


特徴
・ゲーゲンプレス ハイプレス ボールを取られ相手が攻撃に転ずる瞬間に、ボールを奪い返す ハイプレス
・5秒ルール 攻撃から守備への切り替えをルール化する 
・1+3  奪われたらすぐに1人はボールへ、3人はすぐにパスコースを遮断する
・ブロック



ひとつずつ整理していくと、




カウンター対策とは
ボールを奪われたら素早くプレスに転じて良いロングパスを出させないようにするチーム内のルールのこと。ロングパスを通された時には、時間をかけさせ無理にボールを奪いに行かず、抜かれないように守り、味方の戻りを待つ。


まず、グアルディオラ監督がバルセロナ時代に、1+3という策をもたらした。
・1+3  奪われたらすぐに1人はボールへ、3人はすぐに前後左右のパスコースを遮断するルール
バルセロナは、前線の選手にも守備を重視していた理由に、ボールを奪われたら、すぐに奪い返せ。さらにボールは一度戻し、カウンターの出し手であるディフェンダーやボランチへのパスを封じるように、3人で前後左右のパスコースを封鎖せよ。ディフェンダーやボランチに対してプレスをかけるのは、FWの役割と、カウンター封じを指示していた。


次に、グアルディオラ監督は、マンチェスターシティでは、5秒ルールという策を基本ルールとして定めた。
・5秒ルール 奪われたらすぐに1人はボールを5秒追うこと。ボールを奪ったらパスコースを探すタイミングで、ボールを奪い返す。これでカウンターパスの大多数を防ぐことができる。


・ゲーゲンプレス
〇特定の選手にプレスをかける方法。 パスの受け手にプレスをかけ、パサーにはプレスに行かない策。どのチームもカウンターの出し手がいるが、カウンターの出し手以外の特定の選手にはプレスしない策。結果的にプレスの強弱のアクセントをつけ、パサーではないため、パスの出しどころを失って、ボールを奪う策。
〇パサーと受け手の間にポジション取りをして、パスを遮断する策
〇ボールホルダーに対して積極的にプレスを行う策


・グアルディオラ プレス
〇マンツーマンで、パスの受け手を封じる策




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もう少し整理します。



戦術の教科書 サッカーの進化を読み解く思想史
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